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手巻きデイトナ修理・加工-05


ケースの形状修正が終わったからあとは
風防を取付けて歩度調整をすれば終了だ。

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チューブとプッシャーを取付けてと。

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風防は純正。ベゼルがオリジナルなら何の
加工もせずに取付け出来るから楽なんだけど
ベゼルの内径が小さい。

後から後から何十個と出てくるオランダの廃業
した正規代理店製だから仕方ない(笑)

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おそらく圧入しても入らない。無理して圧入すると
風防が割れるし、最悪はベゼルに亀裂が入る。

風防の外周を落としては精密ノギスで計測して
という作業を繰り返す。そしていざ圧入。

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よし。と思ったら微妙にクロノグラフ針の先端と
タキメーターのドットとズレてやがってさ、また
外して入れ直したよ(笑)

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つい先日お客さん取りに来て喜んでたよ(笑)

手巻きデイトナ修理・加工-04


いよいよミドルケースのリューズ周りの形状を
修正する。使う道具は例によってこいつらだ。

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ザ・砥石(笑)

色んな方向で当てて行くからチューブだけではなく
プッシャーも外す必要があるんだよと。

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ミドルケース単体してと。

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結構出っ張ってるね(笑)

出っ張ってるところをゴリゴリと削ればいいと
いう訳ではない。ボリュームを落としつつ新しく
面を作って行くという感覚かな。

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ちょっとやってみたけどこの程度じゃダメそう。

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どんなもんか自分のと比べてみるか。

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いまいちよく分からんな…

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なんかオレのやつの方がカッコ悪くね?(笑)

試しにチューブとリューズを仮で取付けて
ベゼルを乗っけてみよう。

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もうちょいっぽいな。

少しずつ削っては合わせて、合わせてはまた
削ってということを繰り返す。結構時間掛かるよ?
削り過ぎたら元に戻せないからね(笑)

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もうちょいかな… そうだ思い出した!

オリジナルのミドルケースを使って3/1000の
精度で注型したケースがあるんだった。

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最初っから出しとけよこれを(笑)

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こんなところだろう。あとは研磨してボリュームを
減らしつつ形状を近付ける。

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ベゼルを乗せて確認。ベゼルの外周の円と
出っ張りがなくなったミドルケースは綺麗な
感じでバランスが取れている。

では研磨で加工キズを取りながら最終修正と
洒落込もうじゃないか。磨く 磨くのだ(笑)

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バン!

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ババン!

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これが加工前な。

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これが加工後。

同志諸君、独立変造時計師の技炸裂だ(笑)

手巻きデイトナ修理・加工-03


機械はサクサク終わらせてミドルケースの
形状修正をしないとな。

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輪列部を組んでと。

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クロノグラフ部を組んでと。

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これ小針の太さがそれぞれ違うのね。当時も
気付いていただろうけど記憶にないよ(笑)

全部針を付けたら一応クロノグラフのランニング
テストをしよう。まず問題ないと思うけど。

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止まってる。1分もしないで(笑)

おかしいな。ちゃんとした変造品なんだけど(笑)

毎回同じ箇所で止まるよ。40秒付近。これは
間違いなくクロノグラフランナーが原因だ。
以前にも何回か同じ症状があったことがある。

中間車の歯の食い合い量が原因であったり
クロノグラフランナーの歯が変形が原因で
あったり。大体その辺の問題を解消すれば
正常に機能するようになる。

いずれにせよこの状態では修復出来ないから
一度ケースに戻して作業をする。

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食い合い量を調整しても止まる。となると歯の
変形だろうか。面倒だな。

時計修理士グループラインで愚痴をこぼしたら
ゼンマイワークスの佐藤努氏(通称ツトムッチ)が
顕微鏡でチェックして直せと(笑)

そうしようかと思ったけど、おそらくこうであろうと
いういつもの脳内変換的な悪い癖でですね(笑)

鋭い超鋼バイトの先端で問題のありそうな部分
を丁寧に研ぐというか、歯を切り直すような感じと
いうか、祈祷的な感じというか(笑)

やったら直ったよ(笑)

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6時間以上も経過しているから大丈夫だよ(笑)

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また剣付け台に乗っけてクロノグラフ針を
帰零位置から遠いところまで進めて止める。
それからリセット!ポチッっとな!

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よし。綺麗に帰零する(笑)

お次は失敗が許されないミドルケースの
形状修正をするんだよと。

手巻きデイトナ修理・加工-02


機械はおそらく油が切れているだけだろう
から問題ないと思う。

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cal.726はロンジンだったか。覚えてない(笑)

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文字盤が接着されてるようなものとは違うよと。
自分自身が作ったちゃんとした変造品だからね。

ちゃんとした変造品ってのも変な話だけど(笑)

インカブロックの耐震外した瞬間にバネが
どこかにすっ飛んで行きやがってさ。いきなり
やる気スイッチオフになったよ(笑)

すぐに見付かったからいいようなものの、この
cal.72系はホント外れやすいよ。

全部洗浄してから気付いたんだけど

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ツヅミ車が入るガイドがかなり削れてるよ。
現状針回しに不具合はなかったはずだけど。

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なるほど反対側は残ってるのか。

こっち側も削れてるようだとこの前の吉田くんの
みたいに針回しが出来なくなる。これこのままで
大丈夫かな。見なかったことにしようかな(笑)

納品後しばらくして不具合が出る位なら今対処
しておいた方がいい。ここだけ直すのにまた
全バラはごめんだよ。

でもここの修理は大変だ。前回は削れた部分に
別作した筒状の部品を圧入したけど、今回は
円状に削れていないからその手は使えない。

となると全部削り飛ばして部品を別作するしか
ないけど、大変な上に余計な費用が発生する。

修復方法を過去ログでおさらいをしてみよう。

迷わず紫外線硬化樹脂ボンディック発動!

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紫外線照射!

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おお!見事な仕上がり!

これ以上ない感じで綺麗に融合してるじゃんよ。
同じ紫外線硬化樹脂使ってるそこらの歯医者
よりもオレの方が上手いかも知れんぞ(笑)

しかもカチカチでツルツルだよ。これならおそらく
強度的に問題ないと思うよ。

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動作確認したけど問題なし。

やったねお客さん!ここの部分修理タダだよ!(笑)

手巻きデイトナ修理・加工-01


手巻きデイトナの修理・加工である。機械は
もちろんcal.726だ(笑)

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確か15年位前にオーダーされて部品を集めて
組んだ時計だ。だからケースはカルロスさんが
製造していたスペックZだよ。

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DAYTONA表記なし。針もオリジナルだ。

機械のメンテナンスと同時に風防交換を頼まれた。
自分でやろうとしたら割れちゃったって(笑)

あとケースの形状の修正も頼まれたよ。

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リューズの当たる部分がちょっと出っ張ってる
のが気になるとのこと。

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これミドルケースを削って磨くだけじゃダメな
ような気がするな。実際に着手して取り返しの
つかないような状況にならなきゃいいけど(笑)

梅ジャスト-03


裏蓋から浸水するのは致命傷。それにしても
派手に浸水してきやがったな(笑)

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防水性能を確保していない理由はこれだ。

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ミドルケースの腐食。

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裏蓋もクレーターのようになっている。

こういうのを以前に直したことあって過去に
記事にしてるよ。もう5年前のことか(笑)

今回も同じやり方で直せると思うんだけど
吉田くんが責任取ってケースセットを手配
するみたいだよ。そっちの方が楽でいい(笑)

梅ジャスト-02


前回の記事から1ヶ月半経ってようやく着手した。

いい加減にやるやる詐欺

友人の時計はほとんどそんな感じだ(笑)

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機械はバラして洗浄までやったよと。

組む前に浸水経路を確かめておこう。おそらく
風防に周りに違いないけど大丈夫。オレが考案
した最強防水システムで迎え撃てば問題ない。

湿式防水テスターにぶち込んで加圧!

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やっべ!裏蓋からだ…

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マズいぞこれ。

ケース一式交換をお奨めします(笑)

4本連続-3


ハイビート系はある程度時間が読める。だから
終業時間の残り具合で何本出来るか予測がつく。
2本やってちょっと時間が余る感じかな。

レディースの金無垢のデイトジャストで機械は
cal.2135。予想通りのペースでケーシングした
時にトラブルが発生した。

カレンダーが半目になっている。でもおかしいぞ。
12時で合わせてそんなに時間が経ってない。
切替わりの不具合じゃない。文字盤がズレてる。

実は最初に外す際に緩かったんだけど文字盤は
ケースの見返しに当たってキドメでテンションが
加わるから大丈夫だと思ってた。

ただどういう訳かキドメネジとケースのリセスの
部分がタイトだったから機械を回す際に文字盤
が動いてしまう。

これはもう文字盤をちゃんと機械にパチッと
ハマるようにしないとダメだ。また針と文字盤を
外すのかよ。せっかく12時ジャストで切替わる
ように針を取り付けたのによ。

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これで20分位はロスしたかな。やれやれだ。
でも残り時間で1本出来るな。時計はサブ。

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トリプルゼロ!

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機械をやっつけてと。

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外装を研磨してと。

歩度調整をして自動巻きユニット取付けて
最終テストに入る寸前にトラブルが発生した。
カレンダーのクィックチェンジの際に若干
ズレてる。針回しをしてテストしたら今度は
正常に送って定位置に。

気のせいだったのかな。再度試してみたら
若干ズレてる。ダメだこれ。デイトジャンパー
調整しないと。

これもまた針と文字盤を外すのかよ。せっかく
12時ジャストで切替わるように針を取付けた
のによ。やる時計やる時計全てトラブルだよ。

4本連続トラブルなんか他でも聞いたことない。
ホント今日はなんて日だよ。

デイトジャンパーはテンションがきつくて半目に
なる状態ではなく逆にゆるくて送り過ぎちゃう
感じだったよ。調整して文字盤・針をつける。

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よし。横から見て妥協なしパターンだ(笑)

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これで最終テストに入るけどもうこんな時間だよ。
今日は時間余るどころか過ぎてるよ。

それにしてもデイトジャストの文字盤やサブの
デイトジャンパーはあらかじめこうならないように
防げたトラブルかも知れないね(笑)

【おまけ画像】

0326-07.jpg

日経スタイルの監修で有名なゼンマイワークス
佐藤 努氏の姉君から頂戴したcal.31系パーツ
くの字部分磨きセット(笑)

プロフィール

かずちん

Author:かずちん


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まだ追加作業あるよとww

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