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母の時計-01


先週母に会いに行ったら時計が欲しいなんて
こと言ってた。じゃあ何か見繕ってやるか。

年寄りにはクォーツ。これは定説だとしても
レディースだと見づらいだろうし、出来れば
ブランド物の方が喜ぶだろう。

新規で購入することを考えたけど、手持ちで
いいのがあるとすぐにピンときたよ。

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これな(笑)

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亡くなった父に見繕ったら全然喜んでくれ
なかったかわいそうな時計(笑)

これならクォーツだしカルティエでお洒落だから
申し分ない。ただ手が不自由だからブレスを
簡単に着脱出来るやつに交換してあげよう。

すぐに思い浮かんだのがクラスプがないタイプ
のビヨーーンって伸びるやつ。あれが一番いい
んじゃないかと思ってヨドバシに買いに行ったよ。

ラグ幅を精密ノギスで測ったら18mmを若干
下回る感じ。だから18mm用のを買って最悪
加工すればいいだろう。

この手のブレスってまず買ったことなかったから
多分これでいいだろうというものを選んで店員
さんに相談したよ。

そしたら店員さんも良く分かってなかったみたいで
サービスカウンターに連れられて行ったよ(笑)

カウンターの中には白衣着てキズミを首から
下げてる人がいてさ、早速聞いてみたよ。

ラグ幅18mm弱なんですけどこれで大丈夫ですか?
大丈夫だと思うけど一応聞くだけ聞くw

18mm弱だと入らない場合がありますね。

入らなければサイドを若干落としてやれば…
フラッシュフィットでたまにやってるよとww

こちらではそういう加工は一切やらないので!(キリッ

あ、大丈夫。オレ時計修理屋だから。
独立変造時計師なめんなっつーのwww

ということでビヨーーンって伸びるブレスを買ったよ。

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これ自分でサイズ調整出来るんだよ。

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サイズ調整は後でやるとしてまず時計に
合わせてみよう。そう思ってバネ棒外そうと
したら全く動かなくてさ。

バネ棒が固まるほど使ってないだろこれ。
いきなりつまずいてイライラしてきたからもう
ハンマーで叩いたろかと思ったんだけど…

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ネジでした(爆)

シードゥエラー ディープシー


電話の問い合わせだった。水が入ってしまった
とのことだったんだけど、時計を聞いて驚いたよ。
シードゥエラー ディープシーだって。

ロレックスの中では最強防水性能を誇るモデルで
その深度は3900m。70mの梅ジャストなんか足元
にも及ばないよ(笑)

そんな時計で水が入ったということはリューズの
閉め忘れしかない。最後までキッチリ閉めないと
水が入り込んでくるよ。

リューズはちゃんと閉めてたって言ってたけど
みんなそう言うんだよ(笑)

何日かして送られてきたんだけど、水入りの場合は
その時点で最短で到着する手段を選ばないと。

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この時計はかなり大きくてゴツいんだけど文字盤が
小さい上にまとまり感がハンパないからあんまり
大きく見えないんだよ。ちょっと欲しくなったよ(笑)

でもこれ買うとディーズパルスのスノーケリング
担当の人
とかぶるからダメか(笑)

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裏蓋というか裏蓋を押さえてるリングを外してと。

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パカッと裏蓋を外してと。

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所々に水滴がある。とりあえず拭いとこう(笑)

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もうすでにローターに緑青のようなものが。

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テンションのかかったキドメネジを緩めて機械を
回そうと思ったら回らない。おそらく地板のサイドに
サビが回ってるんだな。

何とか回したけど今度は機械が落ちてこない。
機械を抜かないと作業を進めることが出来な…

ちょっと待てよ?これひょっとして浸水経路は
リューズ周りじゃないかも知れない。確認する
ためにまた機械を元の位置まで回して戻す。

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これ浸水経路はヘリウムエスケープバルブだ。
シードはこれがあるからなぁ…

おそらく部品の入手は出来るとは思うけどかなり
高額になる。以前に普通のサファイアシードで
同じくバルブ不良の時計を預かったことある。

その時は予算がないということだったから
お客さんの許可を得て(笑)内側からバルブの
ところにシーリング剤をぶち込んだことがあった。

もちろん防水は効くようになったんだけど、今回
はさすがに日ロレをお勧めしたよ(笑)

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       サブとは違うのだよ サブとは!

シード持ってるとこのセリフ言えるからいいんだけど
ヘリウムエスケープバルブって危険だよね(笑)

梅ジャスト-04


吉田くんからケースを入手したと連絡が入った。
じゃあそろそろ続きをやらないとな(笑)

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機械を組んでと。

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文字盤・針をつけてと。

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ケースが届いたよと。

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クレーターらしきものは見受けられない。
これならパテ埋めやトリプルシーリング
システムを発動させる必要はないね(笑)

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研磨もしてあげたよと。

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風防をベゼルでカシメたらおしまいなんだけど
なんかカレンダーの拡大率が低い気がする。
多分この風防は社外だ。

吉田くんに言ったらオリジナル送ってきたよ(笑)

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紙パケだけど多分オリジナルだろ(笑)

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こんな感じこんな感じ(笑)

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出来た!

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そしてお約束のディープシー チャレーンジ!

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今回は出血大サービス!1気圧増しで
メーター振り切り70mの深海へようこそ!(笑)

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なんか普通にカッコいいね梅ジャスト(笑)

手巻きデイトナ修理・加工-05


ケースの形状修正が終わったからあとは
風防を取付けて歩度調整をすれば終了だ。

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チューブとプッシャーを取付けてと。

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風防は純正。ベゼルがオリジナルなら何の
加工もせずに取付け出来るから楽なんだけど
ベゼルの内径が小さい。

後から後から何十個と出てくるオランダの廃業
した正規代理店製だから仕方ない(笑)

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おそらく圧入しても入らない。無理して圧入すると
風防が割れるし、最悪はベゼルに亀裂が入る。

風防の外周を落としては精密ノギスで計測して
という作業を繰り返す。そしていざ圧入。

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よし。と思ったら微妙にクロノグラフ針の先端と
タキメーターのドットとズレてやがってさ、また
外して入れ直したよ(笑)

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つい先日お客さん取りに来て喜んでたよ(笑)

手巻きデイトナ修理・加工-04


いよいよミドルケースのリューズ周りの形状を
修正する。使う道具は例によってこいつらだ。

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ザ・砥石(笑)

色んな方向で当てて行くからチューブだけではなく
プッシャーも外す必要があるんだよと。

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ミドルケース単体してと。

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結構出っ張ってるね(笑)

出っ張ってるところをゴリゴリと削ればいいと
いう訳ではない。ボリュームを落としつつ新しく
面を作って行くという感覚かな。

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ちょっとやってみたけどこの程度じゃダメそう。

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どんなもんか自分のと比べてみるか。

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いまいちよく分からんな…

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なんかオレのやつの方がカッコ悪くね?(笑)

試しにチューブとリューズを仮で取付けて
ベゼルを乗っけてみよう。

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もうちょいっぽいな。

少しずつ削っては合わせて、合わせてはまた
削ってということを繰り返す。結構時間掛かるよ?
削り過ぎたら元に戻せないからね(笑)

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もうちょいかな… そうだ思い出した!

オリジナルのミドルケースを使って3/1000の
精度で注型したケースがあるんだった。

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最初っから出しとけよこれを(笑)

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こんなところだろう。あとは研磨してボリュームを
減らしつつ形状を近付ける。

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ベゼルを乗せて確認。ベゼルの外周の円と
出っ張りがなくなったミドルケースは綺麗な
感じでバランスが取れている。

では研磨で加工キズを取りながら最終修正と
洒落込もうじゃないか。磨く 磨くのだ(笑)

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バン!

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ババン!

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これが加工前な。

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これが加工後。

同志諸君、独立変造時計師の技炸裂だ(笑)

プロフィール

かずちん

Author:かずちん


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シチズンのプロマスター
カッコいい!欲しい!ww

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